Q、紫外線を99%カットできれば、布製品、家具、展示物等が100%日焼け・色褪せしなくなるか?

建物を照らす太陽光。その際に建築物の窓ガラスを通り抜ける「紫外線」は、平均70~75%前後、透過して室内に入り込んでいます(ガラスメーカー資料:透明フロートガラス厚さ3mm)。

紫外線チェック

 はじめに、上の画像にある紫外線チェックカードで可視化した色の違いをご覧ください。紫色は、窓ガラスを通り抜けて室内に入り込んだ紫外線による変色です。太陽光の波長における紫外線~可視光線について、行政庁によって違いがあります。

➀ 顔写真の左下側:経済産業省基準による紫外線最長波長領域UV-A380nm対応のガラス飛散防止フィルム(JIS:日本工業規格A5759適合)⇒ 紫外線チェックカードの変色あり

➁ 顔写真の右上側:環境省、気象庁、医療・薬事分野等基準による紫外線最長波長領域UV-A400nm対応(JIS:日本工業規格A5759適合)⇒ 紫外線チェックカードの変色なし

③ 顔写真の真ん中:素ガラス(Low-E 複層ガラス)⇒ 紫外線チェックカードの変色 大

 広告で「窓からの紫外線99%カット」を目にしますが、それは紫外線最長波長領域UV-A380nm対応なのか、それとも紫外線最長波長領域UV-A400nm対応なのか、紫外線の最長波長領域の基準によって効果が異なることを上の写真からご理解ねがいます。

 太陽光線は可視光線、紫外線、赤外線から成り、そのエネルギー比率は、おおよそ可視光線45%、紫外線5%、近赤外線50%とされています。カーテン、床・畳、調度品などの長期的な日焼け(退色・劣化)原因の割合は、諸説ありますが、紫外線50%、日射熱21%、可視光線19%、その他10%とされています。

 これから分かるように、紫外線以外の要素が50%存在する事をご留意ねがいます。紫外線による日常的に小さなダメージは蓄積され、その要因を完全に防ぐ事はできないため、これらに対する日焼け対策としては、完全カットではなく低減とお考え願います。

「太陽光の波長380~400nm領域」について、目には見えない太陽光である紫外線とするか、それとも目に見える太陽光である可視光線(可視光)とするかの判断基準は、日本の行政庁でも分かれています。400nm基準は環境省・国土交通省外局気象庁の他、医療・薬事分野で採用し、380nm基準は経済産業省で採用されています。

太陽光

 余談ですが、人の肌に及ぼす影響において、富士フィルムの研究では、地上に届く紫外線のうち、約50%を占める紫外線最長波領域370~400nm(富士フィルムでは、この領域を「Deep UVA」と呼ぶ)が、肌深部へ到達することを確認したと発表しました。(2014,11/13)

 また、ロート製薬の研究では、紫外線UV-Aが、肌のしわ・シミの発生に大きく影響すると公表されています。

 紫外線UV-Aはオゾン層を通り抜けやすく、常時、紫外線UV-Bの20倍以上も地上に降り注いでいる。UV-Aは空の雲や窓ガラスを通り抜けやすい性質を持っているため、曇りの日も日当たりの良い建物の中でも紫外線対策が必要です。※ 出典/ロート製薬 Webサイト抜粋

 光線過敏症の方や肌の美容を大切にするお客様におかれまして、私たち三学不動産 法人事業部は、紫外線最長波長領域UV-A400nm対応のガラス飛散防止フィルム(JIS:日本工業企画A5759適合)のご提案・施工を取り扱っております。

Q,「紫外線カットすれば、窓ガラスを通り抜ける光が柔らかく見える」は本当か?

A、これは販売広告で目にするセールスコピーですが、紫外線と赤外線は目には見えない太陽の光です。

 太陽の光がフィルムを透過する過程で可視光線透過の数値が3%前後ほど下がり、明るさが少しだけ弱く(暗く)なります。

Q、窓ガラスの「赤外線〇〇%カット」の数値の大きさは、そのまま夏季におけるガラス温度上昇を抑える性能と捉えてよいか?

 太陽光による日射熱の割合は、目には見えない太陽光である赤外線に50%弱前後、目には見えない太陽光である紫外線に3%前後、目に見える太陽光である可視光線(可視光)に50%弱前後と、一般的にいわれています。なお、不快な原因の1つである湿度は、PET製の遮熱フィルムや有機溶剤による遮熱コーディング剤には除湿能力はありません(これは遮熱レースカーテンやブラインドと同じです)。

A、窓ガラスの遮熱対策施工により日射熱を窓ガラスが一旦吸収し、その熱は、①室外に再放熱される分と、②室内に再放熱されて室温上昇に繋がる分画あります。

 日射熱がガラスを透過する分と上記②の室内への再放熱される分とを合わせて「日射熱取得率」とされます。

 そして、夏季の冷房電気代の省エネ節電効果は、フィルムメーカーが公表する「遮蔽係数(日射熱を遮る効果を表した数値)」及び「日射熱取得率」を目安にしています(※ 赤外線IRカット率の数値の大きさは、そのまま遮蔽係数や日射熱取得率の数値ではありません。例えば、赤外線カット90%と謳っていても、遮蔽係数0.1や日射熱取得率10%とはなりません)。

※ 遮蔽係数 = フィルム設置後の日射熱取得率 ÷ ガラス単体の日射熱取得率

( 設置後の日射熱取得率 = 製品の遮蔽係数 × ガラス単体の日射熱取得率 )

 話しが逸れますが、建物に設置されている窓は、メーカー・ショールーム内の展示物や試験場の実験設備とは異なり、外気に直接触れる環境にあります。建物の室温上昇は、夏のエアコン冷房稼働時における熱の流入割合(下図)以外にも、太陽光の日射時間の経過と共に熱が溜まる断熱材やコンクリートの影響も受けます。

熱の流入割合床下の断熱材

断熱材

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