ホスピタリティに;地上に届く紫外線の約50%を占める紫外線最長波長領域370~400nm。建物のガラスを通り抜けて肌の奥深くへ入り込むUV-Aを低減し、お肌のシミ・しわ対策を大切にするお客様へ。

1、CMでも使われる紫外線99%カットのセールスコピー。但し、紫外線遮蔽機能:UV-A400nm基準対応とUV-A380nm基準対応では効果は違います。

 板ガラス製造メーカーによる「紫外線は窓ガラスを透過しない」として紫外線UV-Bだけを取り上げたセールスコピーを目にした事がありますが、下の画像の紫外線チェックカードでご覧いただけるとおり紫外線は窓ガラスを透過します。下)Low-E(断熱)タイプの複層ガラス

紫外線チェック

 画像著作権:気象庁

・富士フィルム様の研究では地上に届く紫外線のうち約50%を占める紫外線最長波領域370~400nm(富士フィルムでは、この領域を「Deep UVA」と呼ぶ)が、肌深部へ到達することを確認したと発表しました。2014,11/13

・日本皮膚科学会様の見解では、紫外線は波長が長いほど皮膚の奥に入り込む性質があるとしております。医師監修によるTV番組において、” 太陽の可視光線(可視光)によって痒みを引き起こすのは「日光じんましん」が考えられるため、人間の目では感じ取れない太陽の波長である紫外線によって引き起こされる「多形日光疹」による痒みとは区別して下さい。” とコメントされていました。

・ロート製薬様の研究では、近年の研究で紫外線UV-Aが、シミやしわの発生に大きく関わっている事が分かって来ました。波長が長い紫外線UV-Aは、肌の奥深くまで到達し、じわじわと肌に様々な影響を及ぼします。コラーゲンを変性させ、シミ・しわの原因になっていきます。紫外線UV-Aはオゾン層を通り抜けやすく、常時、紫外線UV-Bの20倍以上も地上に降り注いでいる。UV-Aは空の雲や窓ガラスを通り抜けやすい性質を持っているため、曇りの日も日当たりの良い建物の中でも紫外線対策が必要です。” とコメントされております。

・日本化粧品技術者会様では、”紫外線UV-Aは、更に320~340nmをUVAⅡ、340~400nmをUVAⅠに分けられる。UV-AはUV-Bと異なりガラスを透過すること、曇りの日でも雲に遮られる事なく、かなりの部分が地表に到達する性質を持っている。” とコメントされております。

窓の日射熱対策において知って頂きたい内容;太陽の波長は可視光線、紫外線、赤外線から成り、そのエネルギー比率のおおよそは、可視光線45%、紫外線5%、近赤外線50%とされています。⇒ 太陽の光(可視光線)を物質が吸収する事によって、その物質は温度上昇する。その温度上昇によっても繊維や展示物等の日焼け・色褪せが生じる要素の1つとして考えられています。日射熱は近赤外線だけではなく光(可視光線)にも含まれています。虫眼鏡でのご体験や、太陽の光が鏡による反射によって身体に照らされたときに熱さを感じますよね。

Q,「紫外線カットすれば、窓を通り抜ける光が柔らかく見える」は本当か?

A、これは販売広告で目にするセールスコピーですが、紫外線と赤外線は目には見えない太陽の波長です。太陽の光(可視光線)がフィルムを透過する過程で可視光線透過の数値が3%前後ほど下がり、それによって明るさが少しだけ弱く(暗く)なります。

紫外線カット飛散防止フィルム

※ 補足資料

 ブルーライトは電磁波のうち、波長が380~400nmの紫外線UV-A及び400~500nmの可視光線(可視光)の領域で生じているとされ、紫外線の380~400nm領域を ” 目に悪い領域:Bad Eye Sector ” と言われます。

a )環境省や国土交通省外局気象庁、並びに薬事・化粧品分野で定める紫外線UV-A領域は315~400nmまでの範囲とされています(根拠/気象庁 オゾン層・紫外線の基礎的な知識、日本皮膚科学会、光線過敏症に関するUV-A波長領域等)。これにより380~400nmはブルーライトの紫外線領域と読み取れます。

b )経済産業省 建築窓ガラス用フィルムのJIS:日本産業規格A5759:2016で定める紫外線領域のうち、UV-B領域は300~315nm、UV-A領域は315~380nmの範囲とされており、これに対して可視光線(可視光)は視感覚を起こすことができる波長380~780nmの放射とされています(根拠/JIS:日本産業規格A5759:2016 紫外線3.3、可視光線3.2、JIS:日本産業規格B7079:2015)。ここから経済産業省の基準では380~400nmのブルーライトは紫外線領域には含まれず、全て可視光線の領域内であると読み取れます。

2、建物を照らす太陽。その際に建築物の窓ガラスを通り抜ける「紫外線」は、平均70~75%前後、透過して室内に入り込んでいます。(ガラスメーカー資料:透明フロートガラス厚さ3mm)

 画像著作権:気象庁

 カーテン、床・畳、調度品などの長期的な日焼け(退色・劣化)原因の割合は諸説ありますが、紫外線50%、日射熱21%、可視光線19%、その他10%とされています。これから分かるように、紫外線以外の要素が50%存在する事をご留意ねがいます。紫外線による日常的に小さなダメージは蓄積され、その要因を完全に防ぐ事はできないため、これらに対する日焼け対策としては、完全カットではなく低減とお考え願います。

 災害対策としての窓のガラス飛散防止や太陽の日射によるカーテンの日焼け低減には興味は無いけれど、カーテンでカバーできない範囲の床材のフローリング保護だけは行いたいという場合には、簡易的ですが下のような方法もございます。但し、冬の季節は結露によりサッシレールや窓から垂れ落ちた水分が床材とシートの間に入り込んだままにしないように、拭き掃除は欠かさずに行ってください。

フローリング保護 フローリング保護

私たちは、紫外線の要素以外にも、「お客様の目的」をお伺いのうえで可視光線透過率を許容できる範囲で下げる方法や日射熱のガラス透過を少しでも下げる方法など、複合的観点によりご提案させていただいております。